【体験】乾癬治療の医療費削減のための工夫
【体験】乾癬治療の医療費削減のための工夫
ちくわぶです。乾癬を発症して私がショックを受けたのは主に3つです。
- 見た目の症状の辛さ
- 治り難くく継続的な治療が必要(現時点では根治せず、寛解維持が限界)
- 医療費が超高い
経済的な理由から、継続的な通院に二の足になるのは必然的流れだと思います。
私はオテズラとドボベットで主に治療しているのですが、月2万円程度かかっています。
これを医師とも相談の上で、同じ治療を受けながら負担額を半分以下に抑えることができましたので紹介します。
ただし、全ての人が利用できるわけではありませんが使えるか調べる価値はあります。
私の治療内容と費用
私は尋常性乾癬を患っています。簡単に言うと皮膚が赤く盛り上がり、ポロポロと剥がれ落ちます。(落屑といいます)
発病初期は今よりも症状が重く、寝れば枕は血で赤くなり、シャツにも赤い転々が着くので黒いアンダーを着たりしてました。
治療内容
軟膏:ステロイド剤(ドボベット)
内服薬:オテズラ 朝夕で1錠ずつ
月の医療費:約20,000円
ステロイドは乾癬症状の範囲により使用量が変わるので価格も前後すると思います。内服薬:オテズラ 朝夕で1錠ずつ
月の医療費:約20,000円
私が使った工夫
結論からいって1ヶ月処方から3ヶ月分の処方に切り替えました。これだけです。(もちろん医師と相談の上の対応です)
これにより個人が負担する限度額を超えるようにし、超えた分の差額は健保から見舞金のような給付金を受けるという方法です。
※健保により給付には申請が必要です。
ただし、工夫を適用できる条件と、給付金額は年収などにより異なりますので次の項でポイントをご説明します。
また、症状が安定してるから3ヶ月スパンでも大丈夫だ、飲み忘れなく自己管理できる患者さんだ、という医師からの信頼も必要ですので、よく医師と相談しあってください。
この工夫を使用するためのポイント
残念ながら全ての方が利用できる工夫ではありません。また、様々な保険制度があるのでポイントをご紹介します。また、私は企業の健保を活用していますので国民健康保険については試せていません。
ただし、自己負担限度額(年収により変動)と言う制度はありますので、簡単に紹介しますが詳細はリンクを張っておきます。
自己負担限度額
自己負担限度額は事故などによる手術といった、一時的に発生する高額医療費ではありがたい制度です。
一方で、私ぐらいの医療費だと月単位では自己負担限度額には届かず経済的な問題は解決しません。
※この点、早く法整備が整って欲しいと常々思っています。
自己負担限度額は、国民健保でも企業の健保でもあるのですが、企業の健保の場合+αがある場合があります。一方で、私ぐらいの医療費だと月単位では自己負担限度額には届かず経済的な問題は解決しません。
※この点、早く法整備が整って欲しいと常々思っています。
外部リンク:国民健康保険中央会
これが前述した「見舞金のような給付金」です。
給付金の制度は健保により異なります。例としていくつか紹介します。
給付金制度例
●給付の条件
・自己負担限度額に達した場合(額は国民健保と同じ)
・自己負担限度額とは別に給付条件額が決まっている場合
※利用には自己申告の申請が必要な場合があります。(普通は自己申告)
●給付例
・一律2万円給付
・給付条件額を超えた分の金額(医療費ー給付条件額=給付金)
“給付条件額”というのは、ここで便宜上用いている言葉で給付金制度を受けるために設けられたもう一つの医療費の閾値です。・自己負担限度額に達した場合(額は国民健保と同じ)
・自己負担限度額とは別に給付条件額が決まっている場合
※利用には自己申告の申請が必要な場合があります。(普通は自己申告)
●給付例
・一律2万円給付
・給付条件額を超えた分の金額(医療費ー給付条件額=給付金)
私の知る範囲では【給付条件額 ≦ 自己負担限度額】という例が多いようなので、この点は国民健康保険より企業の保険の方が手厚いようです。
また、上記の給付金制度例を見るといずれも後者の方が手厚い対応となります。
もし、医療費のためにより良い給与の職へと転職を考えているならば、ご自身の健保制度を確認し「給与は上がったけど健保が変わって増負担額の方が高かった!」というオチにならないよう注意してください。
私が受けた給付の実例
ありがたいことに、私は前述の給付金制度の後者側の健保でした。ざっくりとした制度は以下です。
- 給付条件:年収に応じた給付条件額に達した場合(私の場合約¥25,000)
- 給付金:給付条件額を超えた分
では、それまでの1ヶ月処方を受けた場合と、3ヶ月処方を受けた場合の負担額の差をみてみましょう。
※金額は丸めています。
・1ヶ月処方を3回
医療費(2万円) × 3回 = 負担額 60,000円
月額負担: 20,000円
・3ヶ月処方を1回
医療費(6万円) × 1回 - 給付金(35,000円=医療費ー25,000円) = 負担額 25,000円
月額負担:8,333円 (平均額)
複雑に見えるかもしれませんが、単純に給付金の有無の違いです。医療費(2万円) × 3回 = 負担額 60,000円
月額負担: 20,000円
・3ヶ月処方を1回
医療費(6万円) × 1回 - 給付金(35,000円=医療費ー25,000円) = 負担額 25,000円
月額負担:8,333円 (平均額)
私の受けてる治療内容と健保の制度だと、負担額は半分以下になりました。
これなら、継続的な通院もやりくりできそうです。
まとめ
今回の記事では健保制度を使った医療費の負担を軽減する工夫をご紹介しました。乾癬を例にしていますが、自己負担限度額まで届かないけど継続的な負担が大きい、という正に網目に落ちてしまった方でも同様の話かと思います。
最初に話題にしましたが、乾癬は継続的な治療が必要ですが、如何せん医療費が高い、、、
しかし、ある医師の方は「継続的な治療で、症状が悪化した時の最悪値を抑えることができる。諦めないでほしい。(趣旨)」と仰っていました。
今回ご紹介した工夫も、乾癬の患者会のセミナーの中で"3ヶ月処方"という言葉を聞いたことがきっかけで健保制度を調べ、自分が該当するか確認してトライアルしました。
こうした行動を取れたのは、むしろ「困っていたからアンテナを伸ばして情報収集していたから」です。
一方で「困っているから」だけではいい加減な情報に行き当ってしまう場合があります。
個人差の大きい病気ですので、担当の医師や患者会といった信頼のある情報入手先を持っておくことを強くお勧めします。
この点、過去の記事でも紹介しているので参考にしてください。
2020/5/18 追記:給付金もらえました!
3ヶ月処方を実際にやってみた結果、ちゃんと約3,5000円給付されましたのでご報告いたします!
ほんと良かった!
健保によるかもしれませんが、通院時の負担から給付までに3ヶ月程度時間を要しました。
ほんと良かった!
健保によるかもしれませんが、通院時の負担から給付までに3ヶ月程度時間を要しました。
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