うつ・メンタル不調で休職中の過ごし方

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うつ病などメンタル不調で休職中、周囲は「ゆっくり休んで」って言ってくれるけど、寝てればいいの?軽い運動は必要というけど、どの程度なら無理にならないのかわからない。

静養中とはいえ、自立支援の手続きが心配、などなど。

休職なんてしょっちゅうするものではないので、過ごし方について1ヶ月程度と3ヶ月程度の休職期間別に紹介します。

医師と自分にあった過ごし方の相談をする時の1つの目安になればと思います。

うつ・メンタル不調で休職中の過ごし方

基本は「生活リズムを守った静養」です。

仕事に行けない罪悪感みたいなものを考える必要もないです。むしろその感覚は静養の邪魔になりかねません。

例えば、やりたかったけどできなかった趣味や、家族との団らんの時間を拡充するのもよいのではないでしょうか?

【独り暮らしだ!趣味なんてない!】
という方!!大丈夫です!おすすめがあります!!(笑)

近場の温泉やスーパー銭湯です。

ローコストでじっくり体を休ませることができます。

ちなみに定温で身体を暖められるお風呂は自律神経を安定させるのにもよいです。

私も休職中にスーパー銭湯でまったりと一日を過ごし、岩盤浴もこの時初めて経験しました。
薄明かりでゆっくりした音楽に包まれながら、日頃のことを一旦忘れ、その後、仮眠室で久々に深く熟睡できました。

ただ、休みだからと不規則な生活をすると復職時に苦労する(私は苦労した)ことになります。

生活リズムを守るとは、基本は早寝早起きです。適度な運動なりもありますが何よりも適切な睡眠時間と質を如何に確保するかです。

例えば22時には寝る、出社と同じ時間に起きる、といった予定を立て、他に予定あっても睡眠時間は守る、といった心がけです。

1ヶ月程度の休職の場合

1ヶ月程度の休職で済むのなら難しいことは考えずVacationだと思って静養してればよいです。

生活リズムを乱して休職が延びないようにという点は気を付けましょう。

1ヶ月休職の予定が延び延びとなってしまうケースもありますので。

もちろん、自立支援といった手続きが不要というわけではなく、それをやれる体力あるならって感じです。

その場合は例えば、最初の一週間は何も考えず休み、二週目に考えてみるとかですね。

3ヶ月程度の休職の場合

3ヶ月の休職となった場合は、それなりにしっかりとした静養が必要になっているということでもあります。

まず、医師と過ごし方についてよく相談すべきです。

その前提の上で過ごし方のおすすめは以下です。

基本の過ごし方 1ヶ月目は何も考えず休む。
2ヶ月目には負担にならない程度のアクテビティを生活に取り入れる。
3ヶ月目は復職に向けた生活リズムの調整。

各項目について記載します。

ここでは、【スーパー銭湯で一人でまったりな1日を過ごす】(笑)、ということを仮の目標としてお話ししたいと思います。

ご自身の目標があれば置き換えて読んでみてください。

1ヶ月目

心身ともにぐったりで何もやる気がわかないなら寝てればいいです。

まだスーパー銭湯に行くどころか、そんな単語自体浮かばないかもしれませんね。

考えてみてください。3ヶ月の静養を要するんですよ?

一応飲食はできるだろうから自宅療養という扱いでしょうが、3ヶ月入院で1ヶ月目で何もできないのは当然に思えませんか?

むしろ逆に気持ちだけ先行して体が追いついて来てないのに「この程度ならやれるはずだ」と無理していることに気づいていないことの方が休職を長引かす可能性があります。

ちなみに私も無理だと自覚できていない所があって、大した作業ではないことができずショックを受けることがよくありました。

寝れなくても早めの就寝、朝は8時には起きる(ベッドを出る)ようにする、といった”心がけ”は残した方が良いです。

そして、最も大事なのは通院は欠かさないということです。

通院予定日がズレてしまったとしても、何とか定期通院は欠かさないでください。

家族などの周囲の方にもご協力頂くとよいです。
(紙のカレンダーの次回の通院日に時間を書き〇を付けておくのがお勧め)

私の場合、午前に病院の予約を入れるようにして、朝、起きる理由を作るといった工夫をしました。

2ヶ月目

1ヶ月目で休息が取れ「スーパー銭湯に行きたいな」ぐらいの気持ちは出てきたかもしれませんね。

1ヶ月目で生活リズムを乱していなければ、スーパー銭湯の営業時間に”起きている”ということは達成できているかもしれません。

さて、ここですんなり外出できたならいい傾向かもしれません。

しかし、外出するにも寝巻姿とは行きません。やりたいことはスーパー銭湯に行くことだとしても、一定の身だしなみを整えるなどの”準備作業”があります。

元気な時はこうした準備作業を何の苦もなくできたのに、今は億劫に感じてしまうのであればハードルを下げて、準備作業ができるようになるまでを仮の目標にしてみましょう。

例えば、朝、身だしなみは整えたけど外出するまでには行かなかった、という時もあるかもしれません。

それでも準備作業が整っていれば、”夕方に家族と一緒に買い物に行く”ということがあるかもしれません。

家族の支えもあって近所のスーパーに買い物に行ければしめしめです。

「外に出る予定はなかったんだけど、家族に誘われてなんか外出してた」といった感じでOKです。

ほら!”スーパー”までは行けましたよ!あとは”銭湯”ですね(笑)

急ぐ必要はないですが、次は「今度、スーパー銭湯に皆で行きたい」と希望してみてもいいかもしれません。

私のお勧めは”希望する”という点です。

“提案”だと自分が予定を組むところがありますが、ここでいう”希望する”というのは「私の都合も含めて、貴方に予定を組んでもらい、私を連れて行って欲しい」という意味です。

これなら貴方はスーパーに買い物に行ったときと同じように、いつも通りの準備作業をして、あとは周囲の指示に従ってついていけば、遂にスーパー銭湯に辿り着くことができます!

他力本願?
そうですね。でも、ここで大事なのはスーパー銭湯に行きたいという【希望をもった】ということなんです。

実は、スーパー銭湯に辿り着く前に、最も大事な【希望を持つ】ということができるようになったんです。

3ヶ月目

スーパー銭湯に来れたことを周囲に感謝しつつ、次は一人でも来れる、つまり自分の予定を自分で調整できるようになるステージです。

そんなトントン拍子には行かないかもしれません。そこで自分の予定を調整しやすくするための1つの考え方として【平日に行く】ということをお勧めします。

ここで【平日に行く】と決めるのはいくつか理由があります。

平日に行く理由 1、土日に比べ銭湯が空いてる。(少ない方が気分がいいし、気も楽だし、安い!)
2、行こうとして行けなくても、月~金の5回チャンスがある。
3、平日に外出することで仕事に行くときのリズムに合せる。
これができれば遂に【スーパー銭湯で悠々自適のまったり生活】となります。

休職とはいえせっかくの平日休みです。楽しみましょう!そして、何かを楽しめるようになったことが静養できている一つの目安です。

さて、少し話が変わりますが3ヶ月休職の場合、2カ月目の後半から3ヶ月目のどこかで医師と、職場とで復職に向けた相談・面談が入ってくると思います。

ここで具体的な復職日が決まってくるわけです。

復職日に向けた生活については、より具体的に医師と相談して決めて頂きたいですが、例えば、朝は出社する時間に起き、仕事に行く時と同じ服装で職場の近くまでいく。

その後、職場近くの喫茶店でコーヒーでも飲んで、帰りにスーパー銭湯によって(この時仮眠はしない)帰宅する、といったことができると良いでしょう。

仮眠せず1日を過ごすことができるように体を慣らしておく意味があります。

まったり生活からいきなりフルタイムの日常に入るのは結構ハードルが高いです。

ON/OFFを切り替えられる準備を気分だけでもやっておくことをお勧めします。

3ヶ月間の日程感を図にしてみると以下のようになります。

何度も言ってしまいますが、仕事中心だった方が仕事を離れて休職に入ると、生活リズムを乱してしまうことがあるので注意してください。

まとめと、最後に

今回の記事では、休職中の過ごし方にフォーカスして記載しました。
簡単にまとめると以下です。

  • 最初は何も考えず休む。
  • 睡眠時間を中心に生活リズムは乱さないように。
  • 当たり前にできていたことができなくなっている場合もある。

・中長期の休職の場合、復職に向けた準備(リハビリ)を考慮する。
私は、ここで紹介できなかった6ヶ月休職(3ヶ月を2回)を経験しましたが、基本は上記の4つです。

しかし、私の場合、もう少し症状が重かったためか、途中から仕事をすることで生活リズムを整えるという医師の判断になりました。

何が言いたいかというと、基本の過ごし方は同じでもやはり個人差はあるということです。

だからこそ、そもそも論として定期的な通院で医師とよく相談していくことが肝心です。

中長期の休みとなると、経済的な心配があるかと思います。
別記事で対応について紹介しておりますので、ご参考になればと思います。

内部リンク:休職中のお金、過ごし方、復職タイミング

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