休職中のお金、過ごし方、復職タイミング




休職中のお金、過ごし方、復職タイミング

以前の記事で、体に様々な症状が現れ心療内科でうつ病(診断名:自律神経失調症)と言われ休職するまでを記載いたしました。

内部リンク:うつ病診断から休職と言われるまでとその前兆

この記事では休職中、①経済的な問題をどうしていたか、②どのような経緯で復職にいたったか、③どのような生活をしていたか、を記載していきます。

同じような境遇を迎えられた方は、私の経験談ベースにはなりますが①で金銭面のインパクトの軽減、②復職タイミングに関する情報を得られます。③はおまけです。

①経済的な問題をどうしていたか。

休職に入るに至り多くを占める心配事だと思います。
主な失費は食事や家賃などの【生活費】と、通院のための【医療費】になります。

私の場合、会社員なので健康保険を利用しています。国民健康保険とは別の制度になります。
(私は利用していないので国民健康保険については触れませんが、減額制度があるようなので調べてみるか、市役所で相談すると良いです)

傷病手当金の利用【生活費面】

申請が必要です。基本給の2/3程度が支給されます。

基本的にはこれが休職期間中の給与の代わりになります。

発病以前で娯楽に使っていたお金があったなら、それを静養に置き換えれば生活は可能な程度と思います。

※傷病手当金利用時の注意

  • 休職期間の最初は、余っている有給休暇を消費するケースが多いと思います。有給消費している間は、通常の給与がありますので傷病手当金の利用はできません。
  • 申請が必要です。しかし給付してくれるのは会社ではなく健康保険ですので申請先も健康保険になります。会社側が記載する欄もあるので、人事部といった健康保険との窓口を担っていている部門と相談すると良いです。

自立支援医療【医療費面】

通常、通院による自己負担は3割ですが、これを利用することにより1割負担にできます。(でかい!)

自立支援医療を使える病院は指定されています。特定の少ない病院だけというわけではないようなので、医師に相談するなり病院のホームページを見ればわかります。
また、私の市では、市役所に行くと指定病院のリストをもらえました。

万が一、今の通院されている病院が指定されていないなら、個人の判断ではありますが、私は転院をお勧めします。

●外部リンク:厚生労働省 自立支援医療

※自立支援医療利用時の注意

  • 申請が必要です。申請先は市役所になります。
  • 申請には医師の診断書(申請用)が必要です。診断書は実費負担です。市区町村によっては診断書の代金を負担してくれる場合があります。領収書は取っておきましょう。

ここまでのまとめ

収入としては減り、医療費がかかりますので、金額としては減ると思います。

しかし、休養中は発病前より娯楽に使うお金は減ると思います。(遊ぶなと言ってるわけではありません)

大人しく静養していれば失費自体が減るので、多少はキツくても生活できないほどではない、というのが私の実感です。

その他、私の節約のポイントを記載します。それぞれの生活があると思うのでご参考までに。
  • スマートフォンのプランを安いものにする。
  • 習い事などは退会あるいは休会する。
  • 職場で買ってた缶コーヒーは、自分で作ればより美味しいし安い。(意外と自販機にお金使ってる)

②どのような経緯で復職にいたったか。

結論だけ言ってしまえば医師の判断です。

私が医師から受けたアドバイスは【適切な生活リズムが取れること】です。

当たり前じゃん!っていう方!結構難しいんですよ?ぱっと思い浮かぶだけでも以下のようなことがああります。
  1. 朝、決まった時間に起きる。
  2. 3食キチンと食べる。
  3. 適度な運動をする。
  4. 7−8時間は"まとまった"睡眠を取る。(良質な睡眠で)
私の場合、1, 4が特にできてなかったですね。

こうした生活リズムの管理に、1日の行動内容をざっくり書くと良いと医師から言われました。
何時に起きて、何時にくらいに出かけて、何時くらいに寝たか、といった情報です。

こうした情報は、診察時に見せると医師にとっても良い参考になるとのことです。

下図は、超適当に作った一日の行動内容です。

私はエクセルで印刷して、蛍光ペンで線を引いて、食事したタイミングで何か印をつける、といった程度のことをやってました。1日1分もかからずできてしまいます。

0123456789101112131415161718192021222324








































































睡眠





















外出





















★食事





















これを医師に見せたら十分だと言われました。

ちなみに、上図がだいぶ調子がよくなった時をイメージしたものです。

全然復調していなかった時は下図のような状況でした。

0123456789101112131415161718192021222324
















































昼夜逆転というよりは、1回の睡眠で2〜3時間しか寝れないので、ちょっと寝て、起きて何かして、ウトウトしたので横になってを繰り返してる感じです。

③休職期間の過ごし方

私の場合、3ヶ月休職し、1ヶ月間職場復帰するもまだ復調しておらず、追加で3ヶ月間休職していました。

前半の休職期間と、後半の休職期間はだいぶ意味合いが変わっています。

前半3ヶ月休職期間の過ごし方:何も考えずただ休んでた期間

超簡単です。ひたすら寝てました。

ただ、寝つきは悪いし、前述のように2〜3時間くらいで起きてしまい、眠りも浅い、と言う状態で、起きててもベッドに横になってることがほとんどです。
ベットから出れても動画か、何かゲームしてるくらいでした。

あまりにも動かないのはよくないなと思い、外出かねて外で食事してくる、といったことをしてましたね。

どよーんと落ち込むような感覚はあまりなく、気持ちは多少不安定感かな?というくらいで「仕事休んでるから好きな時間に寝起きしてるけど、仕事始まれば普通に戻るだろ」と甘く見てました。

1ヶ月間の出社:現実を突きつけられた期間

びっくりするぐらい全然ダメでしたね。

【朝、ベッドから出られない問題】が全く治っておらず、割とワクワクしながら出社日を迎えたものの、目覚ましがなっても相変わらず自分の体ではないかのように動きません。

例によって週半分以上休んでしまったので、再休職となりました。

後半3ヶ月休職期間の過ごし方:復調するために生活リズムを整える期間

【朝、ベッドから出られない問題】は、気合いや頑張りでどうにかなる問題ではないとようやくわかったので、朝は起きて、夜は寝るという当たり前の生活リズムをどう体に覚え込ませようか考え、ちょっとした予定を入れることにしました。

友人と映画を見に行ったり、食事に行ったりです。あまりお金はかけられないので、自宅で単にお茶するだけというのもよくありました。

【朝、ベッドから出られない問題】を解決するために、約束した時間に、指定の場所に行く、というイベントを入れることで、ベッドから出て身支度する理由を作るようにしました。

"身支度する"というのが意外と大事で、人と会わないから身嗜みに気を使わなくなっちゃうんですよね。

予定を入れる上で心がけていたのは【遅くまで外出しない】【予定は少なめに入れる】です。
参考までに、私は人と会うような予定は1日1件までにしてました。それでも無意識に緊張していたのか、帰宅すると結構疲れていましたね。

こうした試みが良かったのか、一日の生活リズムが改善されだしたのもこのあたりからです。

とは言っても、後半3ヶ月の休職を終えてに完全によくなったわけではありませんでした。

医師と相談し、規則正しい生活リズムを刻むためにも、「出社しながら治療を進める」方が良いだろう、という経緯から仕事内容も誰かの業務のサポート(責任を過度に感じないように)から再々スタートを切ることになりました。

年単位で体調の変化を感じた

正直、復職後もちょくちょく休んでしまっています。その大半は【朝、ベッドから出られない問題】です。

また、調子が悪ければ毎週1日くらい休んでしまう時もありますし、調子が良ければ1ヶ月間全く休まない時もあります。

休んでしまう場合、前日の就寝が遅かった、と明らかな理由がある時もありますが、さっぱり理由がわからない時もあります。薬が合わなくて休んでしまったこともあります。

しかし、休んでしまう大半は原因はわからないままです。季節のせい?気温が低いから?低気圧だから?そういったことが関係するという話も聞きますが、私に当てはまるかはわかりません。

症状から言えることは、【寝付きにくく】【寝たら起きにくい(目は覚めても)】という傾向があるということだけです。

結局、この【朝、ベッドから出られない問題】は、この記事を書いている時点で大体発病から8年経過しても残っており、年単位で見ると減少しているということがわかりました。

この記事のまとめ

  • 有給消化後は傷病手当金が利用できる。(国民健保は別制度)
  • 自立支援医療制度で医療費を抑えることができる。
  • 規則正しい生活リズムが復職への近道(というか第一歩)
  • 生活リズムを確認するために簡単でいいから一日の行動内容を記録
別の記事で書ければと思いますが、実はこのあとに先行開発部門に異動になり、全くノウハウのない業務をやってましたが、安定はしていない体調でもちゃんと市場投入できるほどに作り込めました。

さらにはこの先行開発の技術を発表したところ、社外表彰をいただくこともできました!!

心配は尽きないと思いますし、それは私も同じです。
でも、ありがたいことに様々な支援制度があります。
日本の医療制度ってすげーな!ってお世話になってからつくづく感じています。

周囲と相談し治療に専念できるようにしていきましょう!

大丈夫! d(⌒▽⌒)b

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