うつ病診断から休職と言われるまでとその前兆

私は2012年頃に自律神経失調(所謂うつ病)から約半年間休職し、その後同じ職場に復職するという経験があります。
この記事では前兆と思われる出来事と、心療内科への通院を決断し病院で自律神経失調症と診断、その後休職に至るまでについて記載します。

メンタル不調の原因は人それぞれですが、一つの事例として役に立てばと思います。

首に痛みが出て動けなくなり救急車で運ばれる。

首から肩にかけて痛いなと思っていましたが、そんなに気にかけませんでした。
しかし、ある日、帰宅したら痛みで首が動かせなくなり、非常に痛かったため市販の鎮痛剤を服用しベッドに横になっていましたが、次第に全身に渡り動かすのが辛くなりました。

実際、歩くのもままならない状態になり「首のヘルニアか!?」と不安になりました。
一人暮らしだったため、完全に動けなくなる前になんとかしなければならないと考え、人生で初めて自分で救急車を呼びました。

病院ではレントゲンを撮り、医者からは「首の骨は痛そうな並びではあるが、ヘルニアなどは見られない」ということで、湿布と首に巻くコルセットのようなものを渡されました。

後日、この原因は強烈な肩こりだろうと言われました。

当時、全力で対応しても業務が追いつかず追い詰められている状況でもあり、自然と筋肉が緊張し続ける状態が続いたためだろうと思います。

ですが、私はそれが体からの「限界だよ」というサインだとは思わず、肩こり=疲れ、と捉えてそのまま全力を出し続けてしまいました。
コルセットを巻いて仕事する光景は異常だったと思いますが、私自身含め、誰も止めなかったんですね。

メールを受信すると太鼓のような動悸

首の痛みも取れた頃、仕事中に息苦しく感じる時があることに気がつくようになりました。

それが、仕事のメールで、今までの検討をひっくり返されるような内容を受信した時だと気づきました。(業務の消化が追いついていないのに、一気に追加検討が増えた状態)

次第に、何日かすると、動悸の度合いも強くなり、正に"太鼓を打つような動悸"になってしまいました。こうなると呼吸も乱れ、一旦どこかに座ったり壁に寄り掛かったりしていました。

流石に「これはメンタル的な問題ではないのか!?」と考え心療内科に行く決断をしました。

メンタル不調が原因かも知れないと思った時、そんなに迷うことなく心療内科に行ったのは良かったことだと思っています。

診断名:自律神経失調症

医師に経緯や病状を話すと、ほぼ即答で言われました。

自律神経失調という言葉がよくわからなかったので「いわゆるうつ病ですか?」と聞くと「まあそうだね」とのこと。

人生で初めての精神安定剤の処方となりました。

合わせて診断書も出してもらいました。診断書をもってプロジェクトメンバーの増員といった交渉をしようと考えていました。

まだ仕事をしようという考え方でいたんですね。実際は体は追いついていないのに。

メンバー増員を獲得!しかし、、、

診断書を見せると、上司も追加メンバーの調整のために動いてくれました。
(以前から交渉はしてましたが予算的に増員は難しかった)

結果的に、今まで一人で抱えていた作業を6名くらいに分担。実設計と進捗管理の両方をやっていましたが、実設計は追加メンバーに割り振られました。

➖➖➖自立支援医療➖➖➖
話が逸れますが非常に大事なことなのでご紹介します。
この時に上司も変わり、その方もメンタル不調を持っていたため「自立支援医療を受けた方がいいよ」と教えてくれました。
●外部リンク:厚生労働省 自立支援医療
メンタル不調は長い付き合いになります。
医療費もバカにできないので、自立支援医療について医師に相談をお勧めします。本当に助かっています。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖

当時担当していたシステムは複雑な経緯があり、連日メンバー達に引き継ぎが行われようやく業務が回り出した頃、次の症状が発生してしまいました。

朝、ベットから出られない問題

うつ病も認知されるようになり【朝、ベットから出られない問題】は有名になりましたね。

本当に動けません。目覚ましが鳴り続けますが止めることもできません。

ただ目が開いて「このままでは遅刻してしまうー」と思いながら時計を見ていることしかできませんでした。
(大概、トイレの我慢が限界になり、ようやく這いずり出れる)

こうなると、午後出社するか、その日は休むしかありません。

私の場合、頻度は減りましたが【朝、ベットから出られない問題】は8年経った今でもたまにあります。

休職しましょう!

週一回くらいで通院は継続してましたが【朝、ベットから出られない問題】が、週三日発生しだしたころ、遂にドクターストップがかかりました。

「一旦お休みしましょう。週三日も休んでいては仕事をしているとは言えないです。」

はっきり医師より言われてしまいました。「そうだよな〜、一週間くらい休みを取ってリセットした方がいいですよね。」と言ったら「いや一ヶ月は休んでください」と言われて「何言ってるの!?」と驚いたのを覚えています。

それまでバリバリ働いていた人からすれば、いきなり一ヶ月休みなさいって言われて「そんなことしていいの!?」という感じだったんです。

ちなみに、休職はに3ヶ月になりました。
その後一旦は復職するも【朝、ベットから出られない問題】は全然解決しておらず、更に3ヶ月休職することになりました。

ここまでのまとめ

  • いつもと違う症状は体が異常を知らせてくれてるかも知れない。
  • メンタル不調を感じたら迷わず心療内科を受診。
  • "うつ病"といった診断できるのは医師だけです。勝手な判断は危険です。
  • 自立支援医療について医師と相談してみる。

休職期間について別記事でポイントとなる点を含め記載しています。
是非ご覧ください。

内部リンク:休職中のお金、過ごし方、復職タイミング


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